
モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究
ぼくらの非モテ研究会
青弓社 / 2020-09-28
この本について
恋愛でも仕事でも、人との距離感がうまくつかめなくて、ひとりで勝手に落ち込んだり、自分だけ取り残されているような気分になることってありませんか。比べなくていいと頭ではわかっていても、気づけば「あるべき男性像」みたいな基準に自分を当てはめて疲れてしまう。そういう時に、他の誰かの経験を覗けたら少し呼吸が楽になるのに……と感じることが僕はあります。 『モテないけど生きてます』は、まさにその「呼吸の仕方」を取り戻す本でした。モテや恋愛の話に見えて、実際には「自分の気持ちを言葉にできないまま抱え込んでしまう癖」とどう向き合うかが描かれています。例えば、妄想が膨らみすぎて距離感が狂っていく「妄想便秘」を笑い合える場があること。比較癖や自己否定の背景にある、男性同士の力学に気づくこと。そして、誰かに語ることで、自分の中では深刻だった悩みが少しずつ輪郭を変えていくこと。どれも「そういえば自分もやってる」とドキッとしつつ、どこかほぐれていく感覚がありました。 この本は、恋愛がうまくいかない人だけじゃなく、「自分の悩みは他の人には理解されない」と感じている人に刺さると思います。誰かと一緒に悩むという行為そのものに、こんなにも力があるのかと静かに教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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