
ミッドライフ・クライシス
鎌田實
青春出版社 / 2021-07-01
この本について
35歳を過ぎたあたりから、なんとなく気力が落ちたり、この先の人生がふっと不安になったりしませんか。仕事も人間関係も大きくは崩れていないのに、夜だけ急に心がざわつくような感覚。自分でも理由がわからないまま「このままでいいのかな」と考え込んでしまう、あの感じです。 この本は、そういう“正体のつかみにくい不安”に名前をつけてくれるところから始まります。ミッドライフ・クライシスを「成長痛」と捉える視点は、自分が弱っているのではなく変化に向かっているだけなんだと、少し呼吸がしやすくなるはずです。また、身軽さを肯定する視点や、小さな達成感を積み重ねる具体的な動き方の話も、いまの生活の延長線で試せるものばかりでした。筋肉を動かすと気持ちが前向きになる、という生理的な説明も、気合い論とは違う安心感があります。 そして、思い出を増やすことの大事さが意外と刺さりました。大きな挑戦でなくてもいいから、少し楽しい記憶をつくっていく。それだけで「未来の自分の支え」を増やしているんだと考えると、日々の行動のハードルが少し下がります。 肩に力を入れて生きるのがしんどくなってきた人、誰にも必要とされていない気がしてしまう夜がある人には、とくに静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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