
ファッションの仕事で世界を変える ──エシカル・ビジネスによる社会貢献 (ちくまプリマー新書)
白木夏子
この本について
社会課題に関わる仕事をしたいけれど、どこから手をつければいいのか分からないまま日々が過ぎていく、そんな感覚を持つことが自分にもあります。興味はあるのに「自分がやる理由」が言語化できなかったり、立派な計画を作れるタイプでもないし…とモヤモヤだけが残るあの感じです。 この本のいいところは、理想論ではなく、実際に事業として成り立たせるための“手を動かす順番”がそのまま書かれているところでした。ミッションの整理から市場の見立て、3Cや4Pまで、いわゆるビジネスのフレームワークが「社会課題を扱う時こそ役に立つ」と腑に落ちる形で紹介されています。さらに、SDGsを使った興味の棚卸しのワークがかなり実践的で、自分がなぜその課題に反応するのかを掘り下げられるのも大きかったです。お金の流れを“地球の血液”とたとえる視点も、ビジネスに向き合う姿勢をちょっとやわらかくしてくれました。 社会を良くしたい気持ちはあるのに、行動にまで落ちていかない人にじわっと効く一冊だと思います。中でも「小さくても、自分が触媒になれる」というメッセージが静かに背中を押してくれます。こんな人に刺さるはずです。理想と現実の間で立ち止まりがちな、まじめな人。
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