
SDGs(持続可能な開発目標) (中公新書)
蟹江憲史
この本について
仕事でも日常でも、「SDGsって大事なのは分かるけど、結局どこから手をつければいいんだろう…」「結局これは企業のPRみたいな話なの?」と、モヤっとしたまま動けないことってあると思います。僕自身、環境問題や社会課題に関心はあっても、自分の仕事にどう結びつくのかが見えず、ずっと距離を感じていました。 この本は、そうした“距離感”を一度ほぐしてくれました。たとえば、スーパーの廃棄食材を使って人気店をつくったオランダの事例のように、社会課題への取り組みがそのまま新しいビジネスの起点になる話が多く載っています。さらに、化石燃料補助金のように、仕組み全体を押さえないと課題が解決しない現実も示してくれるので、「SDGs=良いことしよう」という単純化から抜け出せます。課題が相互に連動しているからこそ、企業も自治体も“成長戦略として使える”という視点は、個人的にかなり腹落ちしました。 読みながら、「手触りのある変化ってこういうところから生まれるんだな」と感じたのは、目標があることで資源が集まり、現場の取り組みが強くなるという部分。評価制度や指標づくりの話も、現実の組織で働く身としては他人事ではありません。SDGsを掲げる意味が、表向きのスローガンではなく、実装レベルの意思決定に効いてくることがよく分かります。 社会課題に関心はあるのに、今の仕事とのつながりが見えなくて止まってしまっている人に、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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