
文体の舵をとれ
アーシュラ・K・ル=グウィン and 大久保ゆう
フィルムアート社 / 2021-07-30
この本について
書いていて「なんか文章が重い」「伝えたいことはあるのに、言葉が前に進まない」と感じることがよくあります。自分では会話みたいに自然に書いているつもりなのに、読み返すと妙に単調だったり、逆に装飾ばかりだったり。正解がどこにあるのかもよくわからないまま、手が止まるんですよね。 『文体の舵をとれ』は、そんな行き詰まりを“気合”ではなく“技術”として扱ってくれる本でした。文の長さに唯一の答えはなく、前後の文との関係で決まるという視点は、書くたびに硬直していた自分にはかなり効きましたし、形容詞や副詞をどう扱うかという話も、語彙の多さに甘えていたクセに気づかせてくれました。さらに、文は次の文へ進むためにある、というシンプルな基準が入るだけで、とりあえず手が動くようになったのが大きいです。 うまい文に必要な“運や資質”はコントロールできないけれど、技術なら積み上げられる。その距離感がちょうどよくて、書くたびに迷う自分には安心材料になりました。日々の文章でも、物語でも、「動き」と「流れ」に意識を置けるようになる一冊です。 今の書き方にどことなく“瑕疵”を感じている人には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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