
エヴァンゲリオンの心理学: 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を精神科医が解読してみた (しおん出版)
樺沢紫苑
この本について
気づけば、自分を責める思考パターンにハマっていることってありませんか。失敗した日は一気に0点扱いしてしまったり、誰かの言葉に過剰に揺れてしまったり。頭では「極端だよな」と分かっていても、気持ちのほうがついてこないこと、僕はよくあります。 この本を読んで印象的だったのは、エヴァという作品を使いながら、そうした“自分を追い詰めるクセ”の正体をそっと言語化してくれるところです。例えば、白か黒かで考えがちな自分に気づけたり、弱さを認められないときに起こる「否認」の流れが、ゲンドウというキャラを通して妙にリアルに説明されていたり。あと、父性と母性のバランスという視点も、仕事で結果を求めすぎて息苦しくなっていた自分にはしっくりきました。「厳しさ」と「受容」のどちらが欠けても、心は萎縮してしまうんですよね。 読み終えてみると、エヴァというよりも、自分のこれまでの選択や感情をゆっくり受け止め直す時間になっていました。何かを“乗り越える”というより、「まあ、こういう自分でもいいかもしれない」と思えるくらいの温度感。そのくらいでちょうどいいんだと思います。 過去の自分との向き合い方が分からない人や、0か100かの思考でしんどくなりがちな人には、特に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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