
60歳からの教科書 お金・家族・死のルール (朝日新書)
藤原 和博
株式会社朝日新聞出版 / 2021-11-12
この本について
歳を重ねるほど、「このまま今の延長でいけるのか」とか、「仕事も家族も、自分の答えが見えないまま続いていく感じ」にモヤっとすることが増えますよね。正解はないと分かっていても、じゃあ自分はどう動けばいいのかがつかみにくい。僕自身、40代を過ぎてからその感覚がじわじわ強くなってきました。 この本が助けてくれたのは、派手な人生戦略ではなく、視点の置き換えでした。「正解よりも納得解をつくる」「分かり合えないからこそ一緒に創る」「まず動いて、あとから修正する」。どれも当たり前に聞こえるのに、日常の判断に落とすと途端に効いてくるんです。たとえば、他者と比べて焦る瞬間には“人生は掛け算でできている”という考え方が救いになるし、時間の足りなさに押されている時は“減らす・やめる・断る”の徹底が自分の軸を取り戻させてくれます。「自分の裾野をどう広げるか」という話も、コミュニティの使い方まで具体的に触れられていて、現実に持ち込みやすい感覚でした。 60代に向けた本ではあるけれど、実際には「自分の時間を取り戻したいけれど、何から変えればいいか分からない人」に刺さります。僕もそうでした。人生の谷をどう味わい、どう掛け算に変えていくか。その地道な技術を落ち着いた温度で教えてくれる一冊です。
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