
学校がウソくさい 新時代の教育改造ルール (朝日新書)
藤原 和博
朝日新聞出版 / 2023-06-13
この本について
子どもの勉強や学校の話になると、「このままで本当に大丈夫なんだろうか」とモヤッとすることが多いですよね。できる子とできない子の差が広がっている感じもあるし、そもそも学校って何を目指している場所なんだっけ…と立ち止まってしまう。僕自身、働きながら子どもと接していると、昔の“みんな一緒”の前提ではもう説明がつかない場面が増えてきました。 この本は、そのモヤモヤに対して現場のリアルを突きつけつつ、じゃあこれからどうするかを冷静に示してくれます。いまの学校が「良い習慣を身につける装置」であることを捉え直す視点や、学力の二極化を前提にした学び方のデザイン、そしてAI時代でも教員にしかできない“人間の仕事”をどう残すか。どれも大げさな理想論ではなく、現場にいる人ほど「ああ、そういう整理が必要なんだ」と腑に落ちる内容でした。 特に、子どもが自分で考えられるようになるには、教室を“判定の場”ではなく失敗できる場に変える必要があるという話は、家庭での関わり方にもそのまま効いてきます。学校を全否定するわけでも、未来を過度に持ち上げるわけでもなく、「今の延長線上でできる変化」をていねいに描いているところが信頼できました。 教育に対して漠然とした不安がある人、あるいは「なんで学校ってこうなんだろう」とずっと引っかかってきた人に刺さる一冊だと思います。
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