
崩壊する日本の公教育 (集英社新書)
鈴木大裕
集英社 / 2024-10-17
この本について
学校の話題になると、なんとなく「これって本当に子どものためになってるのか…?」と胸の奥にモヤモヤが残ることがあります。先生の働き方の議論にしても、部活動の移行にしても、どこか “現場の実情” と “上からの方針” が噛み合っていない感じがする。自分が子どもを持っていなくても、この違和感だけはずっと拭えませんでした。 『崩壊する日本の公教育』は、そのモヤモヤの正体をはっきり言葉にしてくれる本です。ゼロトレランスが歓迎されつつも現場の柔軟さを奪っていく構造や、学校が「選ばれるためのブランド」になり、結果的に子どもたちが規格化されていく流れなど、気づかないうちに起きている変化が丁寧に描かれています。読みながら、先生という仕事の専門性って本当はどこにあるのか、そして私たちは「私の子ども」ではなく「私たちの子どもたち」を育てる視点をどこで失ってしまったのか、と考えさせられました。 加えて、この本は「じゃあどうすればいいか」を安易に示さないところも好ましいです。現場のしんどさも、行政の課題も、親の迷いも混ざった複雑な状況の中で、それでも“今ここで子どもが生きている”という当たり前をどう守るか。読後に少し視界が澄むような感覚がありました。 教育に対して「なんとなく不安はあるけど、整理できていない」という人に刺さると思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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