
池上彰の「日本の教育」がよくわかる本 (PHP文庫)
池上 彰
PHP研究所 / 2014-06-13
この本について
学校の話題って、自分が親でも先生でもなくても、なぜかモヤッとすることが多い気がします。たとえば「なんで日本の教育って変わらないんだろう」とか、「現場の先生が疲れ切っているのに、仕組みはそのままなのか」とか。とはいえ、制度の歴史までさかのぼると一気に難しくなるので、理解したくても途中で心が折れがちです。 この本は、そういう“うっすら感じている違和感”を、ちょうどいい解像度で説明してくれます。教育委員会がなぜ主体性を失いやすいのか、学習指導要領がどうやって今の形になったのか、「考える力」を育てようとしながらも、現実では教科書や検定がどう影響しているのか――読んでいると、今の学校の姿が「好き嫌い」ではなく「仕組みとしてそうなる理由」で見えてきます。塾に頼らざるを得ない日本と、公教育に投資している国々の比較も、個人的にはかなり刺さりました。 制度そのものを変える力は個人にはないけれど、「何がどう動いているのか」を知っておくことで、自分の子どもや周囲の教育について判断するときの軸が一本できる気がします。教育を批判したい人よりも、「なんとなく不安のまま放置してきたけど、背景だけでも知っておきたい人」にちょうどいい本です。
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