
ムーブ ユア バス
ロン・クラーク and 橘 明美
この本について
仕事していると、「あの人が評価される理由がわからない」とか「がんばっているはずなのに空回りしてる気がする」とか、地味にしんどい場面ってありますよね。自分の立ち位置がわからなくなるし、誰かの愚痴を聞かされるだけで一気にやる気が削がれることもある。僕もそういう時期が長くて、「結局どう動けばいいんだろう」とずっと曖昧なままでした。 『ムーブ ユア バス』は、その曖昧さにちょっと輪郭をつけてくれる本でした。ランナーやジョガーといった分類は極端に見えるけれど、自分がどこでつまずいているのかを考えるには案外ちょうどいいんですよね。例えば、期待が明確になるだけで職場の息苦しさが減るとか、トップランナーに「ゆっくり走れ」と言ってしまう組織の歪みに気づくとか、ランナーでもミスはするし、むしろ動いているからこそのミスなんだと腑に落ちるとか。読んでいるうちに、周囲を見る目より、自分の動き方のほうに意識が戻っていきました。 特に、結果を出すための「席」なんだという感覚は、小さな行動を変えるきっかけになりました。誰かを引きずり下ろして速度を揃えるより、自分ができる一時間を差し出してバスを前に進めるほうがずっと健全だな、と。こういう現実的な視点が、この本のいちばんの価値だと思います。 職場で「なんとなく息苦しい理由が掴めない人」には、けっこう刺さるかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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