
「言葉にできる」は武器になる。 (日本経済新聞出版)
梅田悟司
日経BP / 2016-08-25
この本について
人に説明するとき、頭では分かっているのに言葉にすると途端に薄くなる感じってありませんか。自分でも何を言いたかったのか分からなくなって、「もっとちゃんと考えていたはずなのに」とモヤモヤが残るあの感じ。僕もずっとそこに悩んでいて、話し方や書き方のテクニックを探し回っては、結局どれもしっくりこなかったタイプです。 この本が少し違ったのは、「外に向かう言葉」より先に、「内なる言葉」をどう扱うかを丁寧に考えるところでした。頭の中の机がいっぱいになっているだけで、実は考えたつもりになっているだけかもしれない。まずは浮かんだ内なる言葉を付箋でも何でもいいから外に出して、そこから少しずつ整理していく。そのプロセスがあるだけで、言いたいことの芯が見えやすくなるんだと気づけます。また、伝わらない原因が語彙の不足ではなく、相手と志を共有できていないことにあるという指摘も刺さりました。説明がうまくいかない時、僕はいつも相手の理解度を気にしていましたが、そもそも見ている景色が違えば届かなくて当然なんですよね。 言葉の技術を増やすというより、「自分の視点をどう扱うか」から考えたい人に向いている本です。少し丁寧に考えたい日に、机の上を一度まっさらにするつもりで読むとちょうどいいと思います。
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