
自分の頭と身体で考える (PHP文庫)
養老 孟司 and 甲野 善紀
PHP研究所 / 2002-01-01
この本について
仕事でも日常でも、「説明しているのに通じない」「自分の感じていることを言葉にした瞬間に、何か大事なものがこぼれる」といったモヤモヤが続く時があります。頭で整理しようとするほど行き詰まって、結局、何が本質なのか分からなくなる感じです。 この本は、そんな行き詰まりの原因が「言葉の限界」や「頭だけで考えるクセ」にあるかもしれない、と静かに教えてくれます。たとえば、運動や武術を語る時に“時間軸を一直線に動く”という前提を無意識に置いてしまうように、僕らはけっこう強固な思い込みを抱えたまま日々判断しています。それに気づくと、説明に頼りすぎていたり、逆に説明が通じない相手にイラついていた理由が、少し溶けていく感覚があります。また、身体の動きを「支点をどこに置くか」で捉える話は、発想を変えるだけで行動がスッと楽になる瞬間があることを思い出させてくれました。 派手に人生が変わる類の本ではないですが、考え方が固まってきた時に読むと、閉じた世界に新しい空気を入れてくれる一冊です。特に「説明の世界に疲れてきた人」には、静かに効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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