
私の財産告白
本多 静六
この本について
お金まわりのことで、自分でも気づかないうちに焦ったり、周りと比べて落ち込んだりする瞬間ってありますよね。節約したい気持ちはあるのに続かないとか、収入が増えたはずなのに余裕が生まれないとか。僕自身も何度も同じところでつまずいてきました。 『私の財産告白』を読むと、そんなモヤモヤに対して「視点をいったん地面に戻す」感じがあります。たとえば、本多静六は貧乏を避けるものではなく「早いうちに通り抜けたほうがいい経験」と言い切るんですが、その強さは精神論ではなくて、具体的な行動と一緒に語られている。四分の一天引き貯金のような仕組みを先に作ってしまう発想も、気合ではなく環境で自分を助ける方法として現実的です。さらに「虚栄心こそ貯金の一番の邪魔」という指摘も、耳が痛いけれど救われるところがあります。見栄じゃなくて、自分の足場をまず固めるという話なので。 もう一つ、この本が効くのは「自力で積み上げることの地味さと確かさ」を淡々と描いているところです。雪だるまの芯を作るように、貯めたお金と小さな副収入を組み合わせていくと、ある時から一気に軌道に乗る。そのプロセスを実体験として語ってくれるので、他人の成功談というより、働きながら生活を立て直そうとする人の味方に近い感覚があります。 派手な成功ではなく、地に足をつけて暮らしを強くしたいと思っている人には、とても静かに響く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの70%が集中しています。
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