
インパクト投資入門 (日経文庫)
須藤奈応
日経BP / 2021-11-29
この本について
仕事でも個人でも、ESGとか社会課題とか、耳にする機会は増えたのに「結局どこから手をつければいいんだろう」と止まってしまうことが多いと思います。自分も、良いことをしたい気持ちと、現実的なリターンとの距離感でよく迷っていました。 『インパクト投資入門』は、そのふわっとした迷いに輪郭を与えてくれた一冊でした。特に刺さったのは、投資家の“意図”を行動まで落とし込む話。資金提供だけでなく、事業支援を通してインパクトの実現に貢献する姿勢が求められるという説明は、「善意っぽさ」ではなく、実務の世界でどう評価されるのかを具体的に示してくれます。また、インパクト・ウォッシュを避けるための測定と報告の重要性も丁寧で、曖昧さの余地を減らしてくれる感覚がありました。 さらに、ESGとの違いや、どの投資家が何を重視しているのかといった現場感のある説明のおかげで、「自分がどこに立って判断すればいいのか」が見えやすくなります。社会課題に取り組む企業がスタートアップだけでなく成熟企業にも広がっている点や、Bコーポレーションが生活の中に浸透している事例も、考えるきっかけを増やしてくれました。 社会性と経済性のバランスで迷っている人や、ESGの一歩先を知りたい人にはとても相性が良い本だと思います。自分と同じように「良い投資」を言葉だけで終わらせたくない人には、特に響くはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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