
ESG投資の成り立ち、実践と未来 (日本経済新聞出版)
伊藤隆敏 and 本田桂子
日経BP 日本経済新聞出版 / 2023-05-19
この本について
ESGってよく聞くし大事そうだけど、正直「結局どこまで意識すればいいのか…」と迷うことが多いですよね。SDGsやサステナブル投資とごっちゃになりやすいし、仕事で関わっていてもモヤっとしたまま動いている人は多いと思います。僕もそのひとりでした。 この本は、ESG投資を「きれいごと」ではなく、投資家が実際にリスクとリターンを判断するための仕組みとして整理してくれます。たとえば、ESGがそもそも社会課題の解決を直接求めたものではなく、「長期的に企業価値を判断するために、今まで拾えていなかった非財務情報を扱いましょう」という提案から始まったこと。あるいは、EやSの対応不足が本当に株価に影響した具体例が示されていて、概念ではなく現場で何が起きているのかがつかみやすいです。 さらに、ESGと似た言葉が乱立するなかで、それぞれの目的や立ち位置を切り分けてくれるので、自分がいま扱っている「ESGっぽいもの」が実際どこに属する話なのかが見えてきます。特に、データの正確性や業界ごとのマテリアリティの把握など、実務でつまずきやすいポイントが淡々と説明されているのがありがたいところです。 投資や事業側で「ESGをどう捉えればいいのか迷っている人」に静かに刺さる本です。
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