
今を生きるあなたへ (SB新書)
瀬戸内 寂聴 and 瀬尾 まなほ
SBクリエイティブ / 2021-12-16
この本について
最近、ふと「自分には何が残っているんだろう」とか「居場所ってどこなんだろう」とか、考え込んでしまうことがあります。仕事でも人間関係でも、正解が見えないまま毎日を回していると、どうしても心が薄くなっていく感じがあるんですよね。そんなときに拾い上げるように読み返したのが、この『今を生きるあなたへ』でした。 この本がよかったのは、きれいごとではなく、人生の泥くさい部分まで含めて「そういうこともあるよね」と受け止めてくれるところです。例えば、「続けられることも才能」という言葉は、自分を追い立てるためではなく、いま地味に続けていることをそのまま肯定していいんだと教えてくれます。また、「若いときは傷ついてもすぐ治るから、ためらわずに手を伸ばしなさい」という話は、今の自分の臆病さにそっと風を入れてくれる感じがしました。そして、「居場所がないように思えても、実はすでに与えられているものがある」という視点は、行き詰まったときの呼吸を少しだけ楽にしてくれます。 派手な刺激のある本ではないですが、誰か年上の人と静かに話した帰り道のような温度があります。「自分を否定するクセが抜けない」「人との距離感がよくわからない」と感じている人には、とくに刺さると思います。自分の生活にゆっくり馴染んでいくタイプの本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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