
挑戦 常識のブレーキをはずせ
藤井聡太 and 山中伸弥
講談社 / 2021-12-08
この本について
仕事でも勉強でも、がんばっているつもりなのに「何が正解なのか分からない」「今のやり方でいいんだろうか」と立ち止まること、ありますよね。僕もよくそこで足が止まります。この本を読んでいて、藤井さんと山中さんがあっさりと言う「理由は分からないまま動くこともある」「負けたところからどれだけ学べるか」という姿勢に、妙に救われました。 特に印象に残ったのは、結果より“記録”を大事にする視点です。実験がうまくいかなかった時こそ、なぜダメだったのかを書き残す。予想外の結果にこそ種がある。これは日々の仕事にもそのまま置き換えられて、失敗のメモを丁寧に残すだけで前に進める感覚がありました。また、若い時期に「正解はないけど、何もしないだけはやめてほしい」という言葉も、肩の力が抜けるのに背中は少し押される、不思議なバランスです。 もう一つ、この本は“常識の外側にいる人と接する効用”を具体的に語ってくれます。外国の研究者との交流で感じた価値観の揺さぶりや、VRやビッグデータが前提になる現場のスケール感など、自分の世界の狭さに気づかされる場面が多い。視野が広がる瞬間って、意識的に作らないと訪れないんだなと思いました。 自分のペースで悩みながら進みたい人、動けない理由をそっと減らしたい人には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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