
世界96カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 「世界の民族」超入門
山中 俊之
ダイヤモンド社 / 2022-02-08
この本について
海外のニュースを見ていても、どうしてここまで衝突するのか、そもそも何が背景にあるのか…分かったようで分からないままモヤモヤが残ることが多いです。相手の主張以前に、その「前提」そのものをつかめていない感覚がずっとありました。 この本を読んで救われたのは、感情ではなく「構造」を理解できるようになったことです。たとえば、シンパシーとエンパシーの違いを軸に、他者を想像する時にどんな知的作業が必要なのかが腑に落ちました。また、言語や宗教が民族の結びつきをどう形づくるのか、インドネシアや台湾の事例のように、歴史の積み重ねが今の対立や協力の線をどう描いてきたのかが具体的に見えてきます。ニュースで流れる一文の裏にある「長い時間の重さ」が分かると、反応の仕方が変わりました。 さらに、白人ナショナリズムやロシア・ウクライナの認識の違いなど、一見遠い世界の話が、思い込みの仕組みとして自分の仕事にもそのまま重なります。相手の背景を知らないまま議論だけ進めても噛み合わない、という当たり前のことが、民族というスケールで見るとより鮮明に理解できます。 世界のことを学びたいというより、「相手をどう理解するか」でいつもつまずく人に刺さる本だと思います。自分とはまったく違う前提に立つ相手を想像する、その最初の一歩としてとても現実的な手応えがありました。
読書インサイト
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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