
人が自分をだます理由
ケヴィン・シムラー, ロビン・ハンソン, and 大槻敦子
この本について
人と接するとき、相手の顔色を読んでばかりで「ほんとの自分が何なのか分からない」と感じることがあります。逆に、誰かの行動の裏にある本音を勘ぐってしまって、必要以上に疲れてしまうこともあると思います。人間関係におけるこの居心地の悪さって、性格の問題というより、そもそも脳のつくりの話なんじゃないか……と、この本を読んでいて何度も思いました。 本書が面白いのは、「自分の脳は自分にとって見知らぬ他人だ」という前提から話が進むところです。私たちは自覚よりずっと利己的な動機を抱えているのに、それを自分自身にすら隠してしまう。だから、善意も名誉欲も、利他行動でさえも、表向きの“きれいな理由”だけでは説明がつかない場面がある。この視点を持つと、人が取る行動の意味づけがだいぶ楽になります。相手の曖昧な動きを深読みしすぎなくなるし、自分のモヤモヤにも「そういう仕組みだからか」と距離を置けるようになる。 同時に、社会的地位をめぐる「支配」と「名声」という二軸の話も、日常をじわっと変えてくれます。誰かが不自然にマウントをとるのも、妙に良い顔をするのも、どちらも進化的には“そういう戦略”で動いているだけだと分かる。人間関係のしんどさを性格や相性だけで説明しなくていいのは、けっこう救いでした。 自分や他人の行動の裏にある“本音未満の力学”を知りたい人には刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




