
ADHDの旦那って意外と面白いんよ 本気で発達障害に向き合った夫婦の物語
ナカモトフウフ
講談社 / 2022-03-18
この本について
人と関わるときに「迷惑をかけたくない」と身構えてしまう感覚って、多かれ少なかれ誰にでもあると思うんです。特に家族やパートナーに対しては、相手の特性を理解したいのに、自分の余裕が追いつかないこともあるし、世の中の“普通”という基準に照らしてしまってしんどくなることもある。そういうときに、この本の抜粋がやたら保存されている理由がよく分かる気がします。 読んでみると、単に「ADHDの特徴を知る本」というより、二人がどうやって距離感を調整しながら、相手の得意と苦手を現実的に扱っていったかの記録なんですよね。特に「できることは少ないけど、できることはすごくできる」という視点は、特性を“欠点”に寄せて見がちな人にとって、肩の力を抜くきっかけになると思います。また「興味のあることに一歩踏み出すことが心を救う」という話は、支える側だけでなく、自分自身の生き方を見直すヒントにもなる。さらに「必要以上に関わらない距離の取り方」みたいに、耳障りのいい理想論で終わらせていないのが、この本の現実的な良さだなと感じました。 パートナーとの関係で悩んでいる人はもちろんですが、「相手の特性と日常の生活の間で揺れている人」には特に刺さると思います。読後に魔法みたいな解決は起きないけれど、これまでより少し落ち着いた目線で自分と相手の関係を見直せる、そんな位置づけの一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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