
モチべーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム (中公新書)
鹿毛雅治
中央公論新社 / 2022-01-19
この本について
最近、「なんで今日はやる気があるのに、昨日はからっきしなんだろう」とか、「ネガティブになった瞬間に全部ダメになった気がする」みたいな、小さな落差に振り回されることが増えている気がします。自分でも説明できない波に翻弄されると、原因探しばかりうまくなって、前に進む感覚が薄れていくんですよね。 この本は、その“波”を無理に整えようとは言いません。むしろ、ネガティブ感情も含めて人の動機づけはもっと複雑で、生々しいプロセスなんだと教えてくれます。たとえば、「失敗が嫌だから落ち込む」のではなく、落ち込みも達成のプロセスに組み込まれているとか、やる気を量だけで測れず、行動の質そのものを見直す必要があるとか。読んでいると、自分を責める視点から一歩抜け出せるような感覚があります。 もうひとつ印象的だったのは、「チームでの努力」を扱う章です。個人戦で頑張れと言われると苦しくなるタイプの人ほど、協同的な環境でどうモチベーションが変わるかを知ると腑に落ちるはずです。「私が頑張れるか」より「私たちはどう動くか」という視点に切り替わるだけで、自分の行動の意味づけが変わるんですよね。 自分のやる気を「弱さ」ではなく「しくみ」から理解したい人に、とても合う一冊です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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