
ディストピア禍の新・幸福論
前野 隆司
President Inc / 2022-05-21
この本について
最近、「自分の幸せを選ぶと誰かを傷つけてしまう気がする」とか、「理想を語るなんて現実逃避じゃないか」とか、そんなモヤモヤをよく聞きます。正直、僕自身もずっとその間で揺れてきました。自己犠牲は違うし、かといって自分だけ満たされればいいわけでもない。その板挟みの中で、この本が少しだけ視界を広げてくれました。 前野さんは、幸せと利他を対立させず「創造的な第三の道」を探す視点を提示します。これはきれいごとではなく、実際に関係のもつれや仕事の衝突の場面で使える考え方でした。そして、他者への想像力を鍛えることが、結局は自分の心の余裕につながるという指摘も、読んでみると妙に納得感があります。さらに、目標を大きく構えすぎず、日常と人生の方向がゆるくつながっていれば満足度は上がるという研究の紹介は、力の入れ方を調整するヒントになりました。 壮大なテーマを扱っているようでいて、実際は「今日をどう生きるか」に静かに効いてくる一冊です。理想を笑われると萎える人、他人との関わりで疲れやすい人、自分の“幸せの基準”を見失っている人には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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