
思考脳力のつくり方 仕事と人生を革新する四つの思考法 (角川oneテーマ21)
前野 隆司
KADOKAWA
この本について
仕事で行き詰まったときって、目の前の課題にばかり気持ちが向いてしまって、気づけば「なんでこんなことで悩んでるんだろう」と自分でもよく分からなくなることがあります。視野を広げたいのに、広げ方そのものが分からないまま同じところをぐるぐる回ってしまう感じです。 この本は、その「ぐるぐる」から抜け出すための視点の持ち替え方をかなり丁寧に示してくれます。システム思考を“正解探しの道具”としてではなく、そもそも自分がどのスケールで物事を見ているのかを自覚するための手すりとして扱う感じです。たとえば、上司との衝突や進まない案件を、いったん人生のライフサイクルや社会全体の中に置き直すだけで、「これは木の話なのか、森の話なのか、それとももっと大きな話なのか」という感覚が湧いてくる。あるいは、主観と客観の両方を行き来することで、自分の不安そのものの“質”が変わって見える瞬間もあります。 個人的には、「要素還元」「システム」「ポスト・システム」という入れ子構造の話が、一歩引いた判断をするときの支えになりました。論理で割り切れない事柄に対して、無理に答えを作りにいかず、視点の階層を変えることで扱えるようになる。これを知っているだけで、焦りがすっと減ります。 日常の仕事に流されつつも、どこかで「もっと広くものを見たい」と思っている人にはとても刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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