
家族。
カジサック(梶原 雄太)
幻冬舎 / 2016-04-02
この本について
仕事でも家庭でも、どこかで「全部ちゃんとしなきゃ」と思いながら、実際には想定外ばかりで落ち込む日ってあります。自分が飛んでしまったとき、周りに迷惑をかけるんじゃないか……そんな不安を抱えたまま踏ん張っている人も多いと思います。 『家族。』を読んで刺さったのは、派手な成功談ではなく、「人はそんなに完璧じゃない前提」で話が進むところでした。たとえば梶原さんが本番で真っ白になった瞬間、相方の西野さんが怒るでも慰めるでもなく、自然にネタを切り替えて受け止めた場面。あの“もう一個の引き出し”の存在って、強さよりも、相手を想定して準備しておく優しさの話なんですよね。仕事でも家庭でも、誰かと組む以上こういう余白を持てるかどうかで関係性がまったく変わるんだろうなと感じました。 そして家庭のパートでは、「叱る人とフォローする人を分ける」という夫婦の取り決めがすごく現実的でした。理想や正論ではなく、子どもが逃げ道を持てるように設計している感じが、自分の生活にも置き換えやすい。お金の教育も同じで、“教えようとする”より、“環境ごと渡す”ほうが続くんだなと素直に思いました。 誰かと暮らすことや、誰かと組んで働くことにしんどさを抱えている人にほど、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
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