
天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)
斎藤幸平, 小島武仁, 内田舞, 成田悠輔, and 高橋弘樹
マガジンハウス / 2022-09-29
この本について
最近、自分の気持ちを切り替えるのがうまくいかなかったり、社会のいろんな問題を前に「結局、何を信じて動けばいいのか」みたいなモヤモヤが積み重なることが多いなと思います。感情の扱い方も、仕事や生き方の基準も、昔よりずっと揺れやすくなっている感じがします。 この本は、そんな揺れの正体を一気に片づけるような万能薬ではありません。ただ、ネガティブな感情が湧いたときにどう捉え直すかとか、今の社会で何が“見えにくくなっているのか”を丁寧に示してくれるので、読んでいるうちに「ああ、こう考え直す余地があったのか」と肩の力が抜けていきます。再評価の練習みたいな、ごく日常的なレベルでできる視点の転換が具体的に書かれているのも助かりました。 もうひとつ、この本の強みは、個人のメンタルの話だけで終わらず、教育や格差、環境問題までを同じ線上で語っているところです。問題が遠くへ押しやられている構造や、「成長しなきゃいけない」という思い込みがどう私たちの生活を縛っているのかを、データや具体例で静かに示してくれます。そこが押しつけがましくなくて、逆に受け取りやすいです。 自分の感情とうまく付き合いたいけれど、同時に社会の大きな流れにも置いていかれたくない人に、とても刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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