
ネガティブな感情が成功を呼ぶ
ロバート ビスワス=ディーナー, トッド カシュダン, and 高橋 由紀子
この本について
仕事で判断を迷ったり、人間関係で微妙な違和感を抱えているのに、それをうまく扱えないまま「もっと前向きに考えなきゃ」と自分を追い込んでしまうこと、ありませんか。僕自身ずっとそのクセが抜けず、ネガティブが出てくるたびに「ダメな反応だ」と思い込んでいました。 この本が面白いのは、そうした感情を無理に良い悪いで裁かず、働きとして見る視点をくれるところです。少し不安があるから細部に気づけるし、怒りがあるから交渉で相手に届く言葉が出てくる。自信のなさですら、自分の能力を点検させてくれる。どれも“大事なサインとしての感情”という捉え方に変わるだけで、行動の選択肢が一段増える感覚がありました。 僕が特に救われたのは、「幸福を追い求めすぎると、かえって視野が狭くなる」という指摘です。気分を良くすることばかり意識すると、本来やるべきことから離れてしまう。その構造を理解してから、無理にポジティブを作るより、今の気持ちを静かに観察した方が確実に前に進めるようになりました。 ネガティブを抱えやすくて「これって弱さなのか」と悩んでいる人ほど、腑に落ちる瞬間があると思います。
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