
戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで (中公新書)
千々和泰明
中央公論新社 / 2022-05-23
この本について
安全保障のニュースを見るたびに、「日米同盟って結局どういう仕組みなんだろう」「憲法9条との関係ってどこまで整理されているんだろう」と、言葉だけは知っているのに中身がつかめないままモヤモヤが溜まっていくことがあります。かといって教科書的な説明を読んでも、現実の運用との距離感があって腑に落ちないまま終わってしまうんですよね。 この本は、その「わかったようで全然わかっていない部分」を、歴史の積み重ねごと見せてくれるところが効きます。たとえば、基地使用の根拠が安保条約だけではなく国連軍地位協定にもあるという二重構造や、互恵性と双務性を取り違えたまま制度が固まってしまった経緯。さらには、憲法9条の「必要最小限論」や集団的自衛権違憲論が、理念というより政治的な帳尻合わせの結果として形成されてきたという視点。どれも、今の議論だけ追っていても絶対に見えてこない背景でした。 読んでいて感じたのは、日米同盟がきれいな理論で動いているわけじゃなく、敗戦直後から続くパッチワークのような調整の積み重ねで成り立っているということです。だからこそ、朝鮮有事に事前協議が適用されない理由や、在日米軍基地に国連旗が掲げられている意味が、ようやく一本の線でつながる感覚がありました。 国際政治の話に苦手意識があるけれど、「今の日本の立ち位置を、自分なりにちゃんと理解したい」という人には特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要






