
3000万語の格差——赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
ダナ・サスキンド, 掛札 逸美, and 高山 静子
明石書店 / 20180515
この本について
子どもにどう声をかければいいのか、日によって正解がわからなくなる時ってありますよね。つい褒め方がワンパターンになったり、忙しさのなかで「話しかける余裕なんて…」と感じたり。自分もずっとそこでもやもやしていました。 この本が助けてくれたのは、立派な育児論ではなく、日常のごく小さな行動がじつは子どもの脳の成長に直結しているという視点でした。例えば、ただおむつを替える時のひと言が、語彙だけじゃなく安心感や自己制御の土台を育てていくこと。ほめる時も「能力」を言うのではなく、目の前の行動を具体的に拾うことで、子どもの中に「成長できる」という感覚が残っていくこと。こういう変化は、特別な準備がいらない分、実生活に落とし込みやすかったです。 さらに印象的だったのは、子どもが興味を向けている瞬間にこちらがチューン・インし、短いやりとりを重ねるだけで、脳のつながりが強まっていくという点でした。劇的なことは何ひとつ求められていなくて、むしろ「いつもの生活をちょっと言葉で照らす」だけでいい。そう思えるだけで肩の力が抜けました。 子どもとの関わりに迷いがある人、そして「完璧じゃなくていいから、より良くしたい」と感じている人に静かに届く本だと思います。
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