
「2030年日本」のストーリー―武器としての社会科学・歴史・イベント
牧原 出, 安田 洋祐, 西田 亮介, 稲泉 連, 村井 良太, and 饗庭 伸
東洋経済新報社 / 2023-02-23
この本について
仕事でも日常でも、「みんな合理的に動いているはずなのに、どうして全体はこんなに噛み合わないんだろう」と感じることが増えてきました。自分が一歩踏み出しても何も変わらないような、そんな停滞感みたいなものもあります。そういうときにこの本を読むと、少し視界が開ける感じがありました。 特に刺さったのは、「未来から逆算しない限り、行動の最適解は見えてこない」という考え方です。つい今の状況に引っ張られがちですが、ゲーム理論でいう後方からの考え方に触れると、普段の選択の見え方が変わります。もう一つは、個人が合理的でも全体が非合理になる「経路依存」の部分。働き方や組織の停滞を、自分の努力不足ではなく構造として見られるだけで気持ちが軽くなりました。そして、市場経済の外側にある「つながりの経済」の説明も、コロナ禍で距離感が揺れた自分には腑に落ちるところが多かったです。 この本は、未来予測をズバッと言い当てるタイプではなく、「どう考えればいいか」の軸を整えてくれる本です。複雑な社会を前に、自分の立ち位置をなんとか言語化したい人には特に合うと思います。自分と同じように、日々の判断の曖昧さに悩む人にほど手に取ってほしい一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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