
弱者男性1500万人時代
トイアンナ
この本について
仕事でも私生活でも、ふと「自分は何か間違ってるんじゃないか」とモヤモヤする瞬間があって。特に年齢を重ねるほど、人に相談しづらい話ほど増えていく気がします。弱さを見せると“ああいう扱い”をされるんじゃないか、と身構えてしまうというか。僕自身、そういう空気の中で長くやってきたので、この本の数字や声に触れたとき、ようやく自分の感覚を言語化してもらえたような気がしました。 『弱者男性1500万人時代』が効くのは、「なぜこんなにしんどいのか」が個人の努力不足では説明できないことを、具体的に示してくれるところです。未婚男性の幸福度がワースト、支援制度のデザインにまで“自分は想定されていない”というメッセージが紛れ込んでしまうこと、そして男らしさから降りても受け皿がない現実。こういう背景が積み重なって、生きにくさが形づくられているんだと気づかされます。また、当事者が求めているのは派手な解決策ではなく「理解されること」だという指摘も、個人的にはかなり響きました。 この本は決して男性を持ち上げたり、誰かを悪者にしたりする内容ではありません。むしろ、見えていなかった前提がどれだけ行動や気持ちを縛っていたのかを静かに照らしてくれる本です。ひとりで抱えてきた違和感に名前をつけたい人に刺さると思います。
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