
われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略
ウィリアム フォン・ヒッペル and 濱野大道
この本について
人付き合いで気疲れしたり、チームで動くと急に不安になったり、自分でもよく分からない反応に戸惑うことがありませんか。理屈では「気にしすぎ」と分かっていても、拒絶への怖さだけはなかなか操作できない。仕事でも家庭でも、この手のモヤモヤは一度はぶつかると思います。 この本がおもしろいのは、「いまの自分の反応」を進化の流れから説明してくれるところです。たとえば、比較ばかりしてしまう癖も、集団から外れることを避けようとする焦りも、昔の環境では生き残るために必要だったらしいと知ると、責めるより扱い方を考える余白が出てきます。協力がどうやって人類を利口にしたのかという話も、職場の「なぜこの人とは噛み合わないのか」を読み解くヒントにつながります。 そしてもう一つ、「個人の利益と集団の利益のズレは、昔からずっと存在していた」という視点が、自分の selfish な部分を許す材料にもなる。無理に“いい人”を演じるより、どう折り合うかのほうが大事なんだと腹落ちします。 自分の反応の理由を言語化したい人、特に「人間関係でつい頑張りすぎてしまうタイプ」には静かに刺さる一冊だと思います。
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