アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ (中公新書)

アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ (中公新書)

北野充

中央公論新社 / 2022-09

累計読者数2
平均ハイライト数 250件/人
star総合評価 78/100
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この本について

仕事でも日常でも、国や組織の「対立の根っこ」がよく分からなくて、表面のニュースだけ追っても腑に落ちないことってあります。アイルランドの歴史もまさにそのタイプで、宗教や階級、政治の断層がどう積み重なって今につながっているのかを、自分なりに整理できずにいました。 この本は、そういうモヤモヤをほどく時の道具としてかなり助かりました。プロテスタント支配とカトリック住民の構図、蜂起や独立戦争での暗殺・報復の連鎖、そしてシン・フェインやフィアナ・フォイルがどういう価値観を背負って登場してきたのか。抜粋を見る限り、読み手の関心も「事件単体」より、その背景にある力学に向いているようで、まさにそこを丁寧に描いてくれます。たとえば、低法人税やEU市場とのつながりで急成長した一方、避妊や中絶、離婚の問題では保守性が残り続けた理由など、現代の姿が「偶然じゃない」と腹落ちする瞬間が多いです。 結局のところ、対立の構造や価値観の揺れ方を理解できると、遠い国の話が、自分の職場やチームの「なぜ話が噛み合わないのか」を考えるヒントにもなるんですよね。歴史を武器にしたい人に刺さる一冊だと思います。

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出版社による紹介

貧困や北アイルランド紛争など困難に直面してきたアイルランドはいかにしてリベラルな富裕国になったか。建国100年の歴史を辿る。
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