
ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー (中公新書)
立山良司
中央公論新社 / 2016-06
この本について
国際ニュースを見ていて、「結局アメリカとイスラエルの関係ってどうなってるんだろう…?」とモヤモヤしたまま流してしまうこと、ありませんか。自分もずっとそうで、何となく“影響力の強いロビー団体が動いている”くらいの雑な理解で止まっていました。でもそれだと、中東の話題が出るたびに迷子になるんですよね。 この本は、その曖昧さを静かにほどいてくれました。印象的なのは、イスラエル・ロビーが万能の存在ではなく、米政府が「自国の重大な国益」に関わると判断した瞬間に、その限界がくっきり出るという説明です。ニュースでは強大に見えるロビーの動きも、歴史と制度の中に置くと、かなり違う輪郭が見えてきます。また、米国ユダヤ社会がイスラエルの右傾化に戸惑い、価値観の面で距離が生まれているという描写も、単純な“ユダヤ人=イスラエル支持”という図式を揺らしてくれます。さらに、援助が一括支払いである理由や「質的優位」をめぐる制度のクセなど、具体的な仕組みまで押さえられるのがありがたいところです。 中東情勢を「なんとなく分かった気がする」で終わらせたくない人に刺さる一冊だと思います。歴史の積み重ねや社会の変化を踏まえて読むと、ニュースの見え方がゆっくり変わっていきます。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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