
古びた未来をどう壊す?~世界を書き換える「ストーリー」のつくり方とつかい方~
宮本 道人
この本について
なんとなく「このまま今の延長線を歩いていて大丈夫なんだろうか」と感じる日ってありますよね。未来を考えようとすると、どうしても“正解っぽい”方向に寄ってしまって、自分の自由度がどんどん削られていくあの感覚。僕もよくそこで手が止まります。 この本が面白いのは、そんな窮屈さからいったん距離を置く方法をくれるところです。たとえば、あえて「ハズレる未来像」をつくってみることで、今の延長では見えない選択肢が出てくること。あるいは、フィクションを読む・つくるという一見個人的な行為が、実は社会との接点になり得るという視点。こういう“視点のねじれ”みたいなものが入ると、未来を考える作業が急に軽くなるんですよね。また、単なる発想法の寄せ集めではなく、SFプロトタイピングからシナリオプランニング、未来年表づくりまでを一つの流れとして扱っているので、「結局どう使うの?」が曖昧にならないのも助かりました。 仕事でも地域づくりでも、つい正しさや効率を求めすぎて息苦しくなる時に、この本はいい潤滑油になると思います。たった一つの夢に固執しなくていいし、未来は“時計の針が進んだだけの現在”じゃなくていい。そんなふうに思い直したい人に刺さる一冊です。
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