
出世 7つの法則 (日本経済新聞出版)
ジェフリー・フェファー、櫻井祐子
日経BP / 2023-01-26
この本について
職場で「評価されていない気がする」「頑張っているのに立ち位置が変わらない」というモヤモヤ、けっこう根深いですよね。僕も同じで、能力とか誠実さを積み重ねればいつか報われる…と信じたいけれど、現実がそう単純じゃないことに気づく場面が増えました。そこで読んだのが『出世 7つの法則』でした。 この本が面白いのは、「権力=悪いもの」と決めつけず、現実の構造をどう読み替えるかを淡々と示してくれるところです。たとえば、学生の評価と学習成果に相関がないという話から、“評価されること”がいかに文脈依存かを思い知らされます。また、協調性が高いほど年収が低いという研究には、耳が痛い人も多いはず。好かれることに寄せすぎると、能力が弱く見えるという指摘も、日常の小さな場面で思い当たりすぎました。 もうひとつ刺さったのは、「行動が自己イメージをつくる」という視点です。自信がないから控えめに振る舞うのではなく、控えめに振る舞うから自信が育たない。権力を誇示せよ、という言葉の強さの裏に、行動から内側を変えていく現実的なヒントがあります。 出世とか政治的行動という言葉に抵抗がある人ほど、かえって読んでみる価値がある一冊です。自分の殻を破るきっかけを探している人に、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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