
「価値」こそがすべて!―ハーバード・ビジネス・スクール教授の戦略講義
フェリックス・オーバーフォルツァー・ジー and 原田 勉
東洋経済新報社 / 2023-04-07
この本について
仕事で新しい施策を考えるたび、「これって本当に意味あるんだろうか…」と手が止まることがあります。忙しさに流されて、やることだけ増えていく感覚。戦略ってもっとシンプルに考えられたらいいのに、とずっと思っていました。 この本を読んで少し変わったのは、どんな取り組みでも「それは顧客の支払いたい気持ちを上げるのか、従業員やサプライヤーの負担を下げるのか」という2つの軸で見直す習慣がついたことです。やるべき理由が曖昧な施策はここで自然とふるい落ちるし、逆に、ニアカスタマーのように「あと一歩で買わない人」がなぜ市場にいないのかを考えると、改善の方向もかなり具体的になります。やみくもに差別化しようとするのではなく、価値をどこで積み上げるのかに集中できる感覚です。 もう一つ効いたのは、企業が「誰から喜ばれているのか」を問う姿勢です。もし明日会社がなくなったら誰が困るのか。この問いは、自分の仕事の優先順位を見直すときにもけっこう効きます。価値の源泉が整理されると、価格競争に巻き込まれがちな理由もはっきり見えてきます。 施策過多でモヤモヤしている人や、「戦略」が抽象的でつかみにくいと感じてきた人にはしっくりくるはずです。自分の仕事のどこで価値を出せるかを、落ち着いて考え直したいときに合う一冊でした。
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