
シンプルな戦略―戦い方のレベルを上げる実践アプローチ
山梨 広一
東洋経済新報社 / 2014-03-27
この本について
仕事で戦略を考える場面って、頭の中に材料はたくさんあるのに「で、何を優先すればいいんだっけ…」と急に霧がかかったようになることが多くないでしょうか。顧客のことも競合のことも自社のことも、それぞれ大事なのは分かるのに、まとめようとすると急に複雑になってしまう。自分も何度もそこでつまずきました。 この本が助かったのは、戦略づくりの核心を“シンプルに整える”ための視点をくれたところです。たとえば、戦略の良し悪しを判断する3つの質問――「お客さんは喜ぶか」「他社と違うか」「自社は儲かるか」。これにYesと言うだけでなく、なぜそう言えるのかを自分の言葉で言えるかどうかが重要だと説明されます。ここを詰めるだけでも、曖昧さがかなり減りました。 もう一つ大きかったのは、課題を十数個そのまま並べるのではなく、上位・下位の関係をほどいて三つか四つの“柱”に組み直すという考え方です。戦略の混乱って、情報が多いこと自体ではなく「構造がないこと」から起きるのだと腑に落ちました。実際、ふだんの企画づくりでも、この構造化の癖を持てるかどうかで仕上がりが変わる気がします。 戦略の専門家でなくても、「複雑に考えすぎている気がする」「判断の軸が欲しい」と感じている人には特に刺さる本です。自分の思考をクリアにして、チームに伝わる形へ落とし込むための、現実的で使いやすい視点が手に入ります。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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