
迷走しない!英語論文の書き方 秘密は「構造」作りにあり (KS科学一般書)
ヴァランヤ・チョーベー、布施雄士、成田悠輔
講談社 / 2022-01-27
この本について
英語で論文を書くとき、「とりあえず書き始めては迷子になる」を何度も繰り返してきました。読み手に届く文章ってなんだろう、と考えながらも、実際には自分の頭の中の順番をそのまま並べてしまって、読み手の視界がどう動くのかまではなかなか想像できないんですよね。 この本が面白いのは、そんなモヤモヤを「構造」という視点でほぐしてくれるところです。読み手が文を追うごとに全体像が浮かぶ書き方とは何か。研究の中心点を R・A・P という形で切り分けて考えると、どの情報をどこに置けば理解が迷わないのかがだいぶ見えてきます。また、最初にメインメッセージを提示して、そこから自然と湧く疑問が詳しい内容へ導いていく——という流れの作り方は、論文だけでなく普段の説明にもそのまま使える感覚がありました。 個人的には、「読み手が真っ先に目を向ける場所に何を置くか」という視点が特に刺さりました。書く側の都合より、相手の処理できる情報量(マジカルナンバーの話が出てきます)に合わせるという発想は、論文の技術というよりコミュニケーション全般の話にもつながります。 文章を書くときに「自分の研究のどこを核にすべきかわからない」「読まれる構造を作る感覚が欲しい」という人にはしっくりくると思います。私もまだ迷ってばかりですが、この本はその迷いの地図を少し整えてくれました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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