
日本人のための議論と対話の教科書 - 「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ - (ワニブックスPLUS新書)
倉本 圭造
ワニブックス (発売) / 2025-02
この本について
最近、何かにつけて「どっちが正しいか」の押し合いばかりで、結局何も前に進まない感じがしませんか。SNSでも職場でも、相手の粗を探す言い合いになるだけで、問題そのものは置き去りになるあの空気。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、そんな行き詰まりを「正義のぶつけ合い」ではなく、もう一段上の視点からほどいていくための考え方が丁寧に書かれています。印象的だったのは、敵に見える相手が実は「自分が見落としている価値」を持っているかもしれないという指摘で、これを意識するだけで会話の距離感がガラッと変わります。また、政治やビジネスの話に寄りかかりすぎず、日常の議論や職場のすれ違いにもそのまま落とし込めるのがありがたいところでした。「相手の言い分を全部受け入れろ」という話ではなく、どう扱えば議論が前に進むのかを現実的に示してくれます。 対立を避けたいわけじゃないのに、いつも気づけば消耗戦になってしまう人。あるいは、どちらの立場にも肩入れしきれずに「このままでいいのか」と感じている人には、特に刺さると思います。自分の正義を抱えたまま、対話の可能性を広げるための一冊でした。
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