
「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード
カロリーヌ・フレスト and 堀茂樹
この本について
SNSで誰かの発言が炎上しているのを見るたびに、「これは本当に“守るべき問題”なのか」「怒りが増幅しているだけじゃないのか」と、なんとなくモヤッとすることがあります。自分も何か言えば叩かれる気がして、結局黙って画面を閉じるしかない感じ。けれど、その閉じ込めた違和感の正体がうまく言語化できないまま時間だけが過ぎていくんですよね。 この本は、そのモヤモヤを真正面から扱っています。SNSが怒りをブーストする仕組みや、「マイノリティであること」を盾に振る舞う構造がどうして生まれるのか。さらに、文化盗用の線引きがなぜこんなに迷走しがちなのか。読んでみると、自分が飲み込めずにいた“気まずさ”や“極端さ”が、個人の問題ではなく社会の構造として説明されていきます。たとえば、すべての事象が同じ深刻さに見えてしまう過敏さとか、議論の場そのものが成り立ちづらくなっている現実とか、思い当たる場面がいくつもありました。 煽りでも断罪でもなく、「複雑な問題をどう受け取ればいいか」を一歩下がって考えられるようになる本です。自分の立場を強く決めきれないまま不安を抱えている人にこそ、落ち着いて読める内容だと思います。 こんな人に刺さるのは、SNSの空気にずっと居心地の悪さを感じてきた人です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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