
発達障害「グレーゾーン」生き方レッスン (SB新書)
岡田 尊司
SBクリエイティブ / 2023-06-05
この本について
人と比べて落ち込んだり、予定が崩れると一気にペースを失ったり、理由はうまく説明できないのに気持ちだけが暴れてしまうことってありますよね。自分でも「なんでこうなるんだろう」と思いながら、対処の仕方がつかめなくて、ますます自信が削られていく感じ。ぼくも似たところがあって、この本を読んだときはかなり身に覚えがありました。 この本がいいのは、抽象的な励ましではなく、日常レベルで「こういうとき何が起きているのか」と丁寧に言語化してくれるところです。たとえば、予定外のことに弱い理由や、人と比べてしまう癖の背景にある“育ち”の話は、そのまま自分の癖を整理する手がかりになりましたし、体の感覚を無視しがちな人ほど調子を崩しやすいという指摘は、生活の立て直しに直結しました。唾を飲むだけでも副交感神経が働いて落ち着く、といった小さな対処の具体性もありがたいです。 誰かに過剰に巻き込まれたり、逆に相手の気持ちを読みすぎて疲れてしまうような人には、「自分と相手の境目」をどう守るかという視点がとくに刺さるはずです。完璧を求めず、まずは生活のコントロールを取り戻すところからでいい、という距離感も現実的で救われます。 自分の扱い方がつかめずに疲れやすい人に、とくに届く本だと思います。
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