
発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法 (SB新書)
岡田 尊司
SBクリエイティブ / 2022-02-04
この本について
自分や身近な人との会話で、「ちゃんと聞いているつもりなのに伝わっていなかったり」「相手の気持ちをうまく汲めずに距離ができてしまったり」…そんな小さな噛み合わなさに、ずっと説明のつかないモヤモヤを抱えている人は多いと思います。僕自身も、疲れているせいだと思い込みながら、実はもう少し深いところに理由があったのかもしれないと感じたことがあります。 この本が助けてくれたのは、単に「発達障害かどうか」を線引きする話ではなく、耳で聞いた情報が残りにくいとか、相手の表情から意図を読みとりにくいとか、そういう“日常のズレ”を具体的なメカニズムで説明してくれた点でした。聞きとりの弱さが夫婦のすれ違いにつながるケース、共感のやりとりが続かないことでパートナーが疲弊していくケースなど、身に覚えがある場面がそのまま出てきて、ようやく「だからか」と思えるところがいくつもありました。また、こだわりが強い人ほど言葉で考えすぎる傾向があるから、イメージや身体感覚を使う練習が役に立つという話も、日常に落とし込みやすかったです。 自分の特性に名前をつけたい人よりも、「説明のつかない生きづらさの正体を少しだけ言語化したい人」に刺さる一冊だと思います。生まれつきの部分と環境の影響の境目も含めて、強いところと弱いところをどう扱えばいいのか、冷静で現実的な視点で整理したいときにおすすめです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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