
自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命 (幻冬舎新書)
岡田尊司
幻冬舎 / 2020-07-29
この本について
人と話すとき、最初の一言がどうしても出てこなかったり、相手の表情から気持ちを読むのが苦手だったり。こちらは必死なのに、周りには「無愛想」「冷たい」と受け取られてしまう。そういうズレに気づいては落ち込むけれど、どう直したらいいのかもよく分からない。そんなモヤモヤを抱えたまま大人になった人は、けっこう多い気がします。 この本は、そうした「なぜできないのか」に、性格とは違うレベルの説明をくれる一冊でした。たとえば、最初の一言が出ないのは気合い不足ではなく、幼い頃に育つはずだった“応答の回路”がうまく育ちにくい特性があるからだという話。相槌が少なくて誤解されるのも、関心の共有が苦手という根っこがあるからで、努力以前の問題がそこにあることが分かります。また、ASDには「できない」だけではなく、「そもそも関心が向きにくい」という領域があると知ると、自分を責め続ける方向から少し離れられました。 読みながら、自分のどんな行動がどこから来ているのか、具体的な説明で腑に落ちる場面が多かったです。とくに、家や職場でのコミュニケーションの噛み合わなさに悩んでいる人には、励ましというより“仕組みの理解”が得られると思います。 自分の不器用さを「性格」や「努力不足」だけで片づけられたくない人に刺さる本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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