
インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル
ケン・ウィルバー, 加藤洋平, and 門林奨
日本能率協会マネジメントセンター / 2019-06-30
この本について
最近、「自分の考えってどこまで自分のものなんだろう…」とぼんやり感じることが増えました。周りの空気に引っぱられたり、逆に内面ばかり覗き込んで世界とのつながりを見失ったり。考えれば考えるほど、自分の立ち位置がよくわからなくなるあの感覚です。 『インテグラル理論』を読んでみて思ったのは、この混乱そのものが“発達の途中にあるサイン”として丁寧に説明されていることでした。たとえば、自分の属する集団の視点から離れるのがなぜこんなに難しいのか、あるいは多様性を尊重しながらも「どこまで受け入れるべきか」で迷う理由など、日常でつまずくポイントを発達段階という地図で読み解いてくれます。また、内面だけ磨けばいいという話でもなく、外の世界の構造を理解しないと本当の変化は起きないという指摘も、自分にはけっこう刺さりました。 この本は、答えを押しつけるタイプではありませんが、「自分の視点がどの段階にいるのか」や、「なぜあの議論はいつも噛み合わないのか」といったモヤモヤを少し整理してくれます。世界観に疑いをかけられると反発したくなるあの心の動きも、構造として説明されると少し距離を置いて見られるようになります。 自分の思考や立場にちょっと行き詰まりを感じている人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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