
リーダーシップの旅~見えないものを見る~ (光文社新書)
野田 智義 and 金井 壽宏
光文社 / 2007-02
この本について
仕事で人を動かす立場にいると、気づけば「役職があるから従ってもらえる」が当たり前になってしまう時があります。でも本当のところ、自分についてきてくれているのは肩書なのか、人なのか。その境目がよく分からなくなって、妙な空虚さが残ることがあるんですよね。僕も何度かそこでつまずきました。 この本が面白いのは、リーダーシップを「うまくやる技術」ではなく、旅のプロセスとして描いているところです。例えば、フォロワーが“喜んでついてきているか”だけでなく、“自律性を失っていないか”を問う視点は、自分のマネジメントの癖を静かに突いてきます。また、役職を得た瞬間に混じる“不純物”の話は、組織で働く誰にとっても避けられない現実として納得感がありました。さらに、内省できる場の重要性や、見えないものを見ようとする姿勢がどう育つのかが丁寧に語られていて、自分の経験をどう意味づければ前に進めるのかのヒントが多いです。 肩書に振り回されず、「結果としてリーダーになる」ってどういうことなんだろうと考えたい人にちょうどいい一冊だと思います。読んでいて背中を押されるというより、隣で一緒に歩いてくれるような感覚に近い本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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