
スポーツビジネス最前線
山本佳司
竹書房 / 2023-05-01
この本について
仕事でデータ活用とかDXって聞くたびに、「結局どこから手をつければいいんだろう…」と立ち止まることが多いです。便利になるはずなのに、技術の話だけが先に走ってしまって、肝心の“人の熱量”が置き去りになっている気がしていました。 『スポーツビジネス最前線』を読んで面白かったのは、最新技術を語りつつも、常に人に戻ってくるところです。たとえばメタバース上でファンの視線まで追えるほどデータが取れるのに、「何を見るか」を決めることのほうが難しいという話。あるいは、スポーツベッティングやMCOなどスケールの大きい話をしていても、出発点にあるのは「まず楽しんでもらえるか」という姿勢。結局、技術は手段でしかなく、ファンや選手に近づくための道具だという視点が腑に落ちました。 また、日本と海外でクラブ価値にここまで差が出ているのはなぜか、という部分も考えさせられます。「自分で稼ぐ力」の有無というシンプルな言葉にまとめられていますが、その裏にはデータの扱い方やエンゲージメントづくりが何年も積み重なっている。自分の仕事に置き換えても、結局はそこを避けられないんだなと感じました。 スポーツ業界に限らず、プロダクトやサービスを“人の熱で支えたい”と考えている人には刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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