
山の上のパン屋に人が集まるわけ(サイボウズ式ブックス)
平田はる香
ライツ社 / 2023-04-28
この本について
「ちゃんとやってるつもりなのに、うまく噛み合わないな…」と感じる日が続くと、どこを直せばいいのか自分でも見えなくなります。頑張り方を変えたほうがいいのか、そもそも自分の“ふつう”を言語化できていないのか。そのあたりのモヤモヤに静かに手を伸ばしてくれたのが、この本でした。 印象的だったのは、著者が山の上で小さなパン屋を始めながら、試行錯誤を一つずつ積み重ねていく姿です。例えば、在庫が足りず機会損失をしていた時期に倉庫を借りて流れを変えた場面や、自分では言葉を尽くしても伝わらないと悟り、あえて“書いてもらう”方法に切り替えた場面。どれも劇的な成功譚ではなく、目の前の現実を観察しながら判断を変えていく、ごく地に足のついた行動です。読んでいると、自分の仕事でも「無理に分析で答えを出そうとしていたかも」とか、「そろそろ自分の“ふつう”を言葉にしておいたほうがいいな」といった小さな視点の変化が起きます。 また、お金の使い方についての章も響きました。自分が汗水流して得たお金を、次に誰に渡すのか真剣に考えるようになったというくだりは、仕事の判断軸にもそのまま持ち込める感覚があります。「どこでどう売るか」「誰に届けたいのか」を迷っている人ほど、著者の地道な試行錯誤が心に落ちてくると思います。 特に、ビジネスを“うまくやる方法”よりも、“自分が壊れないやり方”で続けたい人に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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