
桁違いの成長と深化をもたらす 10X思考(テンエックス思考) これまでの思考法の限界を超える知の全技法
名和高司
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2023-06-23
この本について
最近、目の前の仕事に追われるほど「自分の思考が硬くなってるな」と感じることが増えました。正解を探すクセが抜けず、新しい打ち手を考えるつもりが、同じ場所をぐるぐる回っているだけ…みたいな。そんなときにこの本を読んで、思考ってもっと“動いていいし、揺れていいんだ”という感覚を久しぶりに思い出しました。 特に刺さったのは、生物が「ゆらぎ・つなぎ・ずらし」で共進化していくという話を、思考にもそのまま持ち込んでいくアプローチです。ロジカルに固めるだけでも、デザインで想像を広げるだけでもなく、その両方をつないで、さらに身体感覚や哲学まで巻き込んでいく。この立体感が出ると、普段の会議での発言内容や、アイデアの出し方が少しずつ変わっていきます。また、組織も同じで、現場の小さな変化を“ゆらぎ”として観察し、それを全体につないで構造をゆっくりずらしていく――そんな進化の仕方が具体的に描かれていて、現場で働く自分にすごく現実的に響きました。 とはいえ、この本は「読むだけで劇的に変わる」類のものではありません。むしろ、考え方の地盤を少しずつ広げたい人向けの本です。日々の仕事で思考が平面的になりがちな人、議論がロジック一択で窮屈に感じている人には、特に手応えがあると思います。自分の視野をじわっと広げたいときにちょうどいい一冊でした。
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