
価格支配力とマーケティング
菅野 誠二, 千葉 尚志, 松岡 泰之, 村田真之助, and 川﨑稔
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2023-06-30
この本について
値上げの話になると、現場でも会議でも空気が重くなることが多いですよね。自分も「この価格って妥当なのか」「そもそも自社が値付けを決める立場にあるのか」とモヤモヤし続けてきました。結局、技術や気合いよりも“価格を自分たちが握れているか”で事業の形が大きく変わるのに、そこを避けたまま走ってしまうことが多かったりします。 この本を読んで効いたのは、まず「価格支配力って結局なに?」が腹落ちしたことでした。単なる値上げのテクニックではなく、競合にシェアを奪われずに価格を上げられるかどうかは、事業の構造やブランドの立ち方まで含めた“総合力”だと整理されている。自分の会社やサービスのどこが弱いのか、どこを変えればいいのかが、抽象論ではなく具体的に見えてきます。さらに、WHYとWHOのセットで考える視点も実務に落とし込みやすかったです。存在意義を掲げるだけでは動けないし、逆にターゲットを決めるだけでも芯が定まらない。その両方を押さえるからこそ、価格に一貫性が生まれる感覚がありました。 自分の事業や組織が「価格を決める側にいられているのか」に少しでも不安がある人には、かなり刺さると思います。値付けや戦略を考える時の“迷ったときの戻る地点”として、現実的に使える一冊でした。
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